厳冬の屋久島紀行;2009/01/03

  

 翁岳のピーク(画面右側:北西側だけに雪が付いている)

屋久島は、鹿児島から南約130kmの北緯30度・東経130度にある南国の島です。しかし、九州の最高峰の山々の多くがここにある山岳島でもあるため、冬になると山の上は、深い雪に覆われます。
 厳冬の屋久島の山に登り、雪深い縄文杉までのルートを辿りました。


    夜明け直前のトロッコ道-滑らないように-

 縄文杉へは、荒川口から登ります。
8-9時間の行程を考えると夜明け前に登り始めるのがいいでしょう。
夜明け前の地面は氷結して滑りやすくなっています。
 

          夜明けのトロッコ道

 夜が明け始めました。
ルートは平坦で雪がなければ歩きやすいはずです。


          大株歩道までの道 

 積雪はあるものの、風雪や降雨がなければ軽快な行程です。
この時期は、誰とすれ違うこともない静かな道です。


          大株歩道入口

 トロッコ道の執着地点、ここから巨木が林立する大株歩道に入ります。
ここからは、急に厳しい階段道が続きます。


     雪が深くなってきた・・・

 雪の装備をしてくればよかったと少々後悔。。
 大杉歩道を登り始めると、積雪が深くなってきました。

     ウィルソン株到着

 雪の階段道を上り続けると、巨大な切り株が現れます。
ウィルソン株です。大きさのスケールが分かりませんが、この切り株
の中に10人以上入れるスペースがあります。


        ウイルソン株内から空を見る。

 株の中から上を眺めました。自分の蒸気があがっていきます。
株の中には、小さな祠とわき水があります。


         苔を覆う樹氷

 このあたりは、蘚苔林(Moss Forest)といわれる苔に覆われた風景です。
夏訪れると、苔で一面フワフワですが、この時期はその上に雪が着氷した厳しい世界になっていました。


          夫婦杉

 また、このあたりは、生命の境界が不確かになってきます。
空間が高湿度で苔に覆われているため、地面以外のところにも生命が宿る条件ができるからです。杉の切り株の上に新しい木々が生る「切株更新」は有名ですが、これは、二つの異なる杉が、上部でつながってひとつになっている「合体木」という現象です。


          大王杉

 さらに登ると、大王杉が現れます。縄文杉発見までは、最大の杉と目されていた巨木です。
この生命感は、杉を見上げないと伝わらない。


        鹿をよく見る。

 このあたりには鹿が現れますが、人間を見ても逃げません。
 屋久島の鹿、ヤクシカは、本州のものより小型で、冬も雪の中をえさを求めて活動を続けます。


        雪の縄文杉

 
 やっと縄文杉到着です。
荒川口から、5時間かかっています。雪中行で登りに手こずりました。
雪の縄文杉は、まわりが雪に覆われ太陽光を反射しているためか明るい印象です。
木肌も色が薄いため輝いているように見えます。


         流水も氷柱に

 
 本来は水に覆われる環境ですが、水はすべて凍っていました。


     メデューサと呼ばれる杉

  屋久島には、まだまだ無名の巨木が林立しています。

comments

ojcsk4です。

雪の縄文杉ですか!

冬の縄文杉はTVで中々流れないので初めて拝見します。
徒歩5時間、凄スギです(☆・□・☆)

  • ojcsk4
  • 2009年03月16日 00:27